2025/06/04 09:26



〔ひとりさん〕

人ってね、自分の中にどんな種を蒔くかは自由なんです。


でも、蒔いた種は必ず自分で刈り取らなきゃいけません。


たとえば腹の立つ人がいるとして、あなたはその人に対して「バカ野郎!」って思ったとします。


その瞬間、あなたの中には「バカ野郎の種」が蒔かれるの。 


で、種を蒔いた以上、あなたには必ず「バカ野郎」という言葉にふさわしい出来事が起きちゃうから、自分でそれを刈り取らなきゃいけない。怖いね(笑)。 


だけど反対に、「あの人は学んでいるんだ」って優しい気持ちでいたら、あなたの畑には優しい種が蒔かれて、素敵な出来事に恵まれます。


〔ユミ〕

要は、自分の言動はそのまま、自分に返ってくるよってことなんですね。


〔ひとりさん〕

その通り。でね、自然界の植物だと、芽が出る種と出ない種がある。


だけど心の中に蒔いた種は、もれなく芽が出るの。


しかも、芽が出ると、どんどん大きくなるんです。


たとえば、花の種ってものすごく小さいけれど、大きくなると、数えきれないほどの花びらをつけます。


木だって、種はうんと小さいのに、何年か経つと太い幹にびっしり葉を茂らせるんだよね。


それと同じで、自分の中にどんな種を蒔こうが、その種は蒔いたときの何倍も大きな出来事になって返ってくるんです。


もちろん、いい種を蒔いたときには嬉しいよね。


だけど悪い種を蒔いちゃうと、刈り取るのがものすごく大変なんだ。


わかるかい?


あなたは、「バカ野郎は、相手に対して言った言葉です」って思うかもしれないけれど、誰に向けたものかは関係ないの。


結局、あなたが神をいじめたことには変わりないからね。


どんな種であろうと、相手の畑に種を蒔くことはできません。


楽しくて優しい種を蒔くのか。


怒りや悲しみの種を蒔くのか。


それはあなたの自由だよ。


でもね、ぜんぶ自分に返ってくることは忘れないで。

 

もしあなたの近くに意地悪な人がいたとしても、応戦 したりしないでニコニコしていればいいんです。 


私は絶対に人の悪口を言わないぞって、あなただけはいい種を蒔くの。


相手が唐辛子の種を蒔き散らしていても、あなたが花の種を蒔いていれば、あなたの畑には間違いなくきれいな花が咲くんです。


唐辛子が実ることはないから、安心していい種を蒔くんだよ。