ある人から、「かわいげのある女性になりたい場合、どんなことをするのがいちばんでしょうか？」と聞かれたんです。

かわいげのある女性になりたいと言うぐらいだから、今は自分でかわいくないと思っているんだね。

だとしたら、最初は演技するしかない。

まず、笑顔は絶対です。

そして、かわいげのあるフリをしたらいいよ。

人気の芸 能人とか、自分の周りにいるかわいい人を参考にしてやってみな。

それで場数を踏むうちに、だんだんフリがうまくなってきて、やがて本当にかわいげが出てくるの。

慣れることでそれが当たり前になり、かわいらしさが定着するんだよね。

それと、似たような話で、別の人から「“私はブスだけど、自分のことは好き”と言う人がいます。自分をブスだと思いながら、それでも自分が好きだというのはあ りえる話ですか？」と質問されたんです。 

ひとりさんの意見を言うならば、そういう人がいてもおかしくはないだろうね。

ただ、その人の発言の一部を切り取っただけなので、本当のところはわかりません。

本人の言動を広く見て、本気で自分をブスだと思っているのが透けて見える場合は、「自分のことが好き」というのは偽りの可能性があるかもしれない。

自分を愛してる人は、たとえ顔の造形的にはマズくても、愛の波動でかわいく見えるの。

不思議なもので、ブスな感じがなんともチャーミングだったりしてさ。

個性的で愛嬌がある、病みつきになるかわいさ、とかってモテちゃうんだよ。

本人だって、自分を大切に思ってるわけだから、まず自分をブス扱いしない。

しかもモテるわけだから、きっと自分をかわいいと思ってるはずだよ。

もし「私はブスで」なんて言ってても、それは冗談だと思います。

ただ、ひとりさん的には、冗談でも自分をブスだと言うのはやめたほうがいい。

たいていの人は、「人に対してブスだと言ってはいけない」ということはわかってるの。

悪口で人を傷つけちゃいけないって。

ところが、こと自分に対しては、なぜかそれを忘れてしまう。

自分のことは、どんなに卑下してもいいと思ってる人がいるんです。

それ、大間違いだからね。

いくら自分に向けた冗談でも、言われた心は傷つくの。魂が泣くよ。

それに、言葉には言霊があります。

繰り返しブスの波動を浴びていると、本当にブスになっちゃうんです。

たまに、人を笑わせようとして自虐ネタばかり言う人がいます。

自分をブスだと言うのもそうだし、
「俺はバカだから」「もうオバサンで」とか。

1〜2回なら笑えるかもしれないけど、繰り返し言われると、聞いている側だって気が重くなる。

特に、「人は誰もが特別で価値がある」と思っているひとりさんなんかは、そういうのを聞かされると苦痛でしょうがないんです。

「自分には価値がない」と言っているようで、すごく気分が悪い。こっちまで悲しくなっちゃうの。

だから、もしそういう人がいたら、愛を持って、全力で「その話は飽きた」という顔をします(笑)

飽きた顔をすれば、言ってるほうも「こういうのはウケないんだな」「場合によっては人を不快にさせる」とわかります。

なぜ聞いた人が不快感を示すのか、そのわけを考えるうちに、その人なりの学びだってあるんだよね。

自分には価値があることを知るとか、言葉には言霊があるから気をつけようとか。

で、そんなことまで先読みしながら人づき合いができるようになるには、やっぱり場数を踏むしかないんだ。