2024/10/07 09:23


どの国に生まれようと、どんな環境に生きていようと、人は誰だって幸せになりたいんです。


ひとりさんもはなちゃんも、みんなだって同じ。


幸せになりたいし、幸せでい続けたいよね。


じゃあ、幸せになるためには何をしたらいいんですかって、簡単なの。


無理のない幸せを増やす。


たった、これだけでいいんです。


友達とおいしいものを食べに行くとか、映画を観に行くとか、買い物をするとか、なんでもいいから自分の好きなこと、楽しいことを日常のなかに入れていくの。


ささやかでいい。がんばらなくてもできる範囲内で、自分が幸せを感じられることをしてごらん。


そして、ちょっとずつでいいから、その幸せなことを増やしていけばいい。


小さい幸せを1つ、また1つと積み重ねていくんだよね。


たとえばさ、1ヶ月に1回だけ、カフェでお茶する幸せな時間を作るとするじゃない。


で、やってみたらすっごく楽しいし、経済的な負担も思ったほどじゃないなって思えたとしたら、次は月に2回に増やしてみるとか。


そのときに、無理をしちゃダメだよ。


自分なりに、無理のないやり方でいいからね。


するとそのうちに、なんか幸福感が膨らんできて、

「ちょっとパートがんばってみ ようかな」

「来月は収入が増えそうだから、思い切って友達とディナーにも出かけてみようかな」なんて変化が現れてくるんだよ。


幸せな人は笑顔が増えるから、その笑顔を見た家族もうれしい。


あなたが出かけるときには、旦那さんが、「俺が子どもを見てるから、ゆっくりしておいで」って快く送り出してくれたりもするだろう。


そうすると、あなたはまた幸せな気持ちになって、もっといい笑顔になるじゃない。


これを繰り返していると、幸せにならないわけがないよ。 やった人は全員、幸せになります。


なぜかというと「幸せの歯車」がカチッと合うからだよ。


大きな歯車(人生を左右するような大きな幸せ)を力ずくで回そうとしても難しいけど、


大きな歯車の周りにある小さな歯車(日常のささやかな幸せ)なら簡単に回せます。


自分1人の小さな力で、容易に動かせるんだよね。


でもさ、小さな歯車が増えると、やがて大きな歯車も回り始めるの。


1つひとつは小さな力しかない歯車でも、たくさん集まれば大きな力となり、巨大な歯車を回すだけの動力となる。


小さな幸せを集めることによって、奇跡みたいな幸せが引き寄せられるんだ。



斎藤一人 舛岡はなゑ 著

『斎藤一人 なんとなく』より