2024/09/26 08:54


人間の脳って、すごいんです。


自分が強く意識しているものを、指示を出さなくても勝手に探し出してくれるんだよね。


たとえばひとりさんの場合、「だんだんよくなる未来は明るい」という思いが当たり前なの。


何があっても大丈夫だし、「俺は最高にツイてるぞ」って。


心のなかは、ずっと愛で満たされている。


そうするとね、私の脳に「ご主人様の人生は、だんだんよくなる」というデータが強力にインプットされて、勝手に幸せになる道へ連れて行ってくれるんだよ。 


愛のある人、居心地のいい場所、うれしい出来事、今の自分に必要な情報に、ちゃ んと気づかせてくれる。


そっちに目を向けてくれるの。


その反対に、愛のない嫌なものは、脳が「ご主人様が興味のないもの」として認知するから、私の目に入ってこないわけです。


ひとりさんは、自分で楽しいことを探したり、幸せになろうとしたり、そういうことはふだんまったくしていません。


私が意識しなくても、脳が楽しいことに気づかせてくれるし、勝手に幸せになっちゃうんだよね。


同じ出来事でも、気づけば愛のある面を見ている。


いちいち自分でコントロールしなくても、私には明るいこと、愛のあることしか見えないんです。


心のなかに当たり前にある、「だんだんよくなる未来は明るい」という思いが、目の前の出来事としてそっくりそのまま現れるの。


では、心が不平不満や愚痴ばかりで、愛を忘れてしまうとどうなるだろう。


これもやっぱり、脳は「ご主人様は、愛のないことに興味があるんだな」って認識するの。


ネガティブな感情でいっぱいの人は、次から次に嫌なことが起きちゃうし、その人が暗い思いにとらわれている限りそれは続きます。


脳は、善悪までは判断できません。


幸せになるのが正しいとか、暗いのは間違っているとか、そこまで認識する力はありません。


善悪や好き嫌いを判断するのは、あくまでも人間の自由意志に任されている。


だからこそ、「だんだんよくなる」を信じるの。


未来は明るいと思えたら、あなたの脳はそれを全力で実現しようとがんばってくれるからね。


神様が私たちに授けてくれた脳の力をうまく使って、幸せの道に進むんだよ。


斎藤一人 著
『奇跡の人』より