2024/09/20 08:39


親の背中を見て子は育つと言うよね。

どんな背中を見せたらいいかわかるかい? 

がんばって仕事をしている姿でも、手作りのお菓子を一生懸命作る姿でもない。

ひとりさんは、「人生は楽しいよ」ということを、身をもって伝えることだと思うんだ。


何かあるごとに、「お前たちのためにこんなに働いているんだ」「毎日ご飯を作っているのは誰だと思っているの」って、 子どもに言う親がいるだろ?

そんなことを言われると、働くのも、結婚するのも、大人になるのだってイヤになっちゃう。

大人が「つらいつらい」って言っていると、これからの人生自体、暗くなっちゃうんだ。


本当は、大人になると今よりもっと楽しいのに、もったいないよ。 


だから、「働くって楽しい」「お父さんはゴルフするのも楽しい」「お母さんだってお友だちとランチするのが楽しい」って、親の楽しむ姿を見せてあげればいいんです。

子どもにも好きなことをさせてあげるけど、大人も好きなことをして楽しいんだよって、見せてあげるの。

親だって我慢しないで、好きなことやっていいんだよ。


引きこもりの子どもがいる親御さんって、子どもと一緒に家にこもって、卑屈になっても無理はないよね。

本当は、子どもは親が家にいないほうが安心なんだよ。

見張られているような気になっているからね。 


だから、特にお母さんは、楽しいことをするの。

家から出て、おしゃれしてケーキでも食べに行くんだよ。

子どもと一緒にいるより、働きに出たほうがいい。

子どものことを心配する時間が減るし、自由なお金も増えるからね。

お母さんが自由でいると、子どもも気がラクになるの。そこで、子どもも一歩踏み出すことができるんだよ。


ひとりさんは、この方法で引きこもりから脱出した子どもをたくさん見ている。だから、一度試してごらん。


子どものために我慢している姿を見せるより、親も楽しんでいる姿を見せたほうが断然いいんだよ。


「ダンスが好きなお母さんはキラキラしているな」

「釣りに夢 中なお父さんはかっこいいな」

「仕事でがんばっている両親は 素敵だな」って思われるよう、親は楽しく毎日を過ごしてください。


イキイキした大人を見て、子どもは

「素敵な大人になりたい」

「やりたい仕事がしてみたい」

「大人っていいな」って思うようになるんだ。


もちろん、子どもをないがしろにして、大人が勝手に好きなことをしていいというわけじゃないよ。

衣食住のケアはしたうえで、子どもを見守ってあげればいいの。


とにかく、親や周りの大人が楽しそうにしていると、子どもは未来は明るいと確信できるんだ。


斎藤一人 著
『この世が最高に楽しくなるあの世のレッスン』より