2024/09/17 07:39


私たち人間が心楽しく豊かに生きていくために、必要なものがいくつもあります。 


たとえばお金がそう、仕事もそう、友だちもそうでしょう。


幸せに、豊かに生きていくには、いろんなものが必要なんだ、って、みなさん言いますよね。


ところが、意外と、うっかり忘れてしまいがちなものがあります。


それは何かというと、“ちいさな徳”なんです。


まずは、“徳”とは何か、ということなんですけれど。


簡単に言うと、“徳”とは、人の幸せに貢献することです。


ただし、私が言う、“徳”とは、日本からはるか遠くにある国々の幸せに貢献しようとする前に、まず今ここ、目の前なのです。


今、自分の目の前にいる人の心の重荷を軽くしたり、人の心が明るくなることをする。


これが、私が考える社会貢献であり、ちいさな徳の積み立て、なんです。


“ちいさな徳の積み立て”とは逆に、徳がマイナスになるようなことは何かという と、以下の三つになります。


・不機嫌そうな顔(真顔)で人に接する


・人の悪口や文句を言う


・心配や恐怖をあおるようなことを言う、など。


簡単に言うと、人の心を暗くしたり、重くしたりすることが徳をなくす、というわけです。


“ちいさな徳”を積む、つまり人の幸せに貢献する、というと、相手ばかりが得をするような気がするでしょう。 


ところが、実際にやってみると、貢献されている人よりも、貢献しているほうがうんと幸せで豊かになっちゃうの。


どうして貢献したほうが幸せなのかというと、人は他人に喜ばれたときに最高に幸せで豊かになるように神さまが創ったからだと私は思っています。


「あなたのおかげで助かりました」なんて言われたら、もうたまらないよ。


生まれてきてよかった、最高に幸せだなって、思えてくるからね。


そういう豊かな気持ちで日常を過ごそうと心がけていると、自然と天に守られて、想像した以上にウマくいく人生になっちゃうんですよ。


斎藤一人 柴村恵美子 著
『お金に好かれる働き方』より