2024/09/07 08:14



人の生き方には、夢を持って魂を成長させる人と、


今、自分の目の前に起きている問題を片づけながら、魂を成長させていく人がいます。


つまり「人事をつくして天命を待つ」か、


「天命にまかせて人事をつくす」か。 


私の場合は、たいていは後者になることが多い。


起きたことに対して全力で人事をつくす。


そうすると、自然と魂が成長して、夢みたいなものもかなっているんです。 


この間も、私のお弟子さんの仕事を手伝うつもりで、あるところに顔を出しました。


そうしたら、なりゆきで私がその仕事をやることになっちゃったんです。 


私はその仕事をやろうと思っていたわけではなかったけれど、やることになったからには全力をつくす。


そうすると、おもしろいことにその仕事をやり遂げることが私の夢になるんですね。 


最初はそんな仕事をやろうと思ったこともなかった。


でも目の前のことに一生懸命取り組んでいるうちに、その過程でやりたいことがわきあがってきたり、夢が見えてきたりするんです。


まさに「天命にまかせて人事をつくす」ということですね。


ということは、夢があっても、なくても、どちらでもいいってことです。 


魂を成長させるために一生懸命やっていれば、それが夢を持つことにつながっていくんです。


斎藤一人 著
『変な人が書いた人生の哲学』より