2024/08/29 08:18


オレは、子どもの頃でも、背が高いほうじゃなかったんだよ。 


けど、横になればみんな同じだろ、って(笑)


だからひとりさんは、気にしたことがないんだよ。


昔、オレよりはるかに背の高いカノジョとつきあったことがあるけど、いっしょに歩いてても全然、平気で何ともなかったね。


だって、この背が高くてカッコいい女の人が、オレにホレて、ついてきてくれてるんだから。


わかるかい?


背の高さより、「ホレられてる」ということのほうが、オレにとって重要なんだよ。


背が高かろうが、低かろうが、そんなことはどうでもいいの。


カノジョが、オレにホレてるかどうか。 そこが問題なんで。


それより、自分は、ここが欠点で、そこも欠点でアレも欠点で——って、あなたが自分の欠点を100個さがしても、あなたに“いいこと”ひとっつもない。


「わたしって、こういう“いいとこ”あるんだよ」っていってごらん。


わたしって、笑顔いいでしょ、とか。


こういうのでお役に立てますよ、とか。


そうやって、自分の“いいとこ”を発見できるようになると、他人の“いいとこ”も発見できるようになってくる。


逆をいうと、自分のあらさがしばっかりしてるような人は、自分のだけでなく、他人の欠点も発見できるんだよ。


素晴らしいことに、他人の欠点は山ほど、自分の10倍ぐらい、見つけちゃうんだよ(笑)


だから、自分の“いいとこ”も発見できないような人は、他人のも発見できない。


「人をほめろ」といわれたって無理、できない。


カラオケ、一曲うたってヘタなヤツは、二曲目うたってもヘタと相場が決まってて(笑)


それと同じなんだよ。


習慣的に、自分の悪いとこを見る、ダメだったとこを見る。


そういうクセのある人は、たとえば、東京に住んでても、「 東京は排ガスが多くて、やんなっちゃう」とか。


「人が多過ぎて、ヤんなっちゃう」とか、平気でいうんだよ。


東京都民を敵に回す気か?って(笑)


で、千葉へ行けば行ったで、「田舎で何にもないですよ」っていうんだよ。


自分のあらさがしする人は、周りの人、目にするモノやことについてもあらさがしばっかりしてる。


これが、失敗者の特徴なんだよ。


そういうことしてるから、人生、ウマくいかないんだよ


斎藤一人 著
『自分さがしの旅』より