2024/08/28 08:16


幸せを望む人がまずしなきゃいけないのは、波動を変えることです。


そして波動を変えるには、「だんだんよくなる」という思いを持つこと。


未来は明るいと信じることが基本なんです。


幸せはいつも、明るく、楽しく生きることから始まるんだよね。 


これは、どんな人にも当てはまります。


現実は自分の思い(波動)で作られるというルールから外れる人はいないし、例外なく、誰にでも同じ真理が働く。


あらゆる現象に、同じ摂理が働きます。


でね、全員に通じる真理なんだったら、なぜもっと簡単にできないんだろうって、みんな不思議に思うかもしれません。 


未来を明るく考えるだけで、何か難しい勉強をしなきゃいけないわけじゃない。


心身に大きな負担がかかることでもない簡単なことなのに、多くの人は、なかなか明るい考えになれず頭を悩ませるんだよね。


それはなぜかと言うと、「だんだんよくなる」を信じるって、この世界での一番の修行だからです。


暗い思いに支配されず、いかに明るい考えを持てるか。


これが人生における最大の修行だからこそ、クリアした人には、神様から、奇跡というものすごいご褒美がもらえるわけです。


人間を含め、命を持つ者には自己防衛反応があってね。


命を守るために、危険を察知し、瞬時にそれを回避する能力がもともと備わっているの。


体のなかに毒を持つことで外敵から身を守ったり、周囲の草木と同じ模様が体に入っていることでカモフラージュしたり、ものすごい速さで走ることができたり。 


そういう生物、たくさんいるよね。


それと同じで、人間の場合は脳が発達していて、身の危険を感じると、不安や恐怖を覚えるの。


という意味では、何かあったときにつらくなったり、悲しくなったりするのは、ごく当たり前の反応なんです。


でもね、人間の脳はあまりにも発達したことで、危険回避の反応がちょっと行き過ぎるところがあるんです。


暗い波動が大きくて、それが人生を邪魔しちゃっている。


だから、自分で意識して「だんだんよくなる」って未来を明るく考えるの。


落ち込むことがあっても、「このことでまたよくなる」って明るい気持ちを取り戻すことが大事なんだ。 


そうすれば、あなたは必ず奇跡の人になれる。


暗い気持ちになることは、生物としての反応だから仕方がない。


それを悲しんじゃいけないとか、泣いちゃダメだとか、自分を絞めつける必要はありません。


ただ、暗くなったらちょっと明るさを思い出せばいいの。


心が振り子のように行ったり来たりするわけだけど、嫌なことがあっても、「だから未来は明るい」っていうほうへ、ほんのちょっと心を持って行けたらマルなの。


それを習慣化していると、やがてひとりさんみたく、自分のなかで明るい気持ちが当たり前になって、「だんだんよくなる」を信じることが簡単にできるよ。

斎藤一人 著
『奇跡の人』より