2024/08/23 08:25


人は、みんな、一生懸命、生きてる。


ひとりさんはそういいます。


世の中には、いろんな人がいるんだけど、


「人は、みんな、一生懸命、生きてるんだよ」って。


わかりまか?


運動会のかけっこで、足の遅い子は最下位になるんだけど、「がんばってない」んじゃない。


がんばって、一生懸命走っても最下位なの。


パチンコばっかりやってる人、そういう人はパチンコ好きで生まれちゃってるんです。


歌が好きで生まれちゃってる人もいるの。


その人たちも、一生懸命、生きてる。


どんな人も、一生懸命、生きてる。


そうやって決めておくと、不思議と、どの人間も愛らしく見えてきます。


なにも、私は「嫌なことをするヤツがいてもガマンしろ」とか、いってるんじゃないよ。


「みんな、一生懸命なんだ」って自分のなかで決めちゃうと、同じ人間でもちょっと違って見えてくるんだ、っていってるんです。


ちなみに、そうやって決めてるひとりさんは、いっつも、しあわせです。


「私、しあわせじゃない」っていう人は、しあわせのレベルが高いんです。


たとえば、奥さんが一生懸命レンジでチンしたご飯を出してるところ、旦那が


「ちゃんと料理を作らないでナマケてる」って思った瞬間、バトルがはじまる。


だから、自分のなかのしあわせレベルをちょっとさげればいいんです。


「毎日、ご飯が食べられてありがたい」とかさ。


そうやって、小さいことに感謝してると、毎日しあわせだよ。


人って、感謝しようと思えば、いくらでも感謝できるんです。


人が心満たされないのは、

「誰かが自分のためになにかをしてくれたらいい」と思ってる。


ただ待ってたって、なにもはじまらないよ。


しあわせって、待ってるものじゃないの。


しあわせというのは、自分でなる、ものなんだよ。


斎藤一人 著
『愛される人生』より