2024/08/21 08:51



人の相談に乗るとき、ひとりさんはいつも、親身に答えることしかしません。 


愛を出しながら、「相手が求めていることはなんだろう?」って、それを考えながら伝えるべき言葉を選びます。


同じ質問をされても、相手によっては真逆の答えを出したほうがいい場合もあるんだよね。


その人の生きてきた過去とか、いまの状況や気持ち、性格、好み・・・・・


そんないろんなことを加味すると、


「仕事がうまくいかないんです」という悩みでも、


「がんばらなくていいよ」


「どんどん挑戦しな」


みたいな感じで、正反対のアドバイスになる。


それを、十把一からげに「がんばって!」とか言っちゃうのは、愛がないの。 


相手の心に寄り添っていない。


例を挙げたからついでに言うけど、「がんばらなくていいよ」というのは、 からがんばりすぎてる人にかける言葉なんです。


行動もしないで文句ばかり言う人には、さすがに「がんばってみたらどうだい?」 と言いますよ(笑)


目の前の人に集中し、相手をよく見ながら相談に乗っていると、適当なアドバイスなんて出てこないの。


愛の目で向き合っていれば、自然に「その人の欲しがっている言葉」がすらすら口から出てくるんだよね。


不思議なんだけど。


相手のなかにいる神様とか、相手の未来を信じているから愛が出せる。


先にそんな話をしたけど、実はもう1つ、ひとりさんは「目の前にいるのは、俺の魂を成長させるために神様が出してくれた人」という感覚を持っているんです。


ことわざに、「袖振り合うも多生の縁」というのがあるでしょ?


私は、目の前の相手に深いご縁を感じるから、適当なことは言えないの。


最高のアドバイスをするぞって、本気でその人の問題に挑むし、自分の悩みを解決するときと同じ熱量で、縁した相手に知恵を出します。


そうすると相手の魂も喜ぶけど、ひとりさんの魂はもっと成長するんだ。


斎藤一人 著
『斎藤一人 聞く力、話す力』より