2024/08/14 08:17


「なんとなく」って、ほんとうにささやかな感覚です。

ほんのちょっと、「おや?」と思う程度の気づきだったりします。 

でもね、そのちょっとの差を意識できるかどうかが勝負なんです。

微差力を磨いた人は、微差を積み重ねながら確実に成功の道を進むんだよね。

たとえば散歩をしているときに、ふと「今日は違うルートを歩いてみようかな」と思ったとします。

でもそれを打ち消していつもの道に進んじゃうと、それで終わりなの。 

いっぽう、ひらめき通りにいつもと違う道へ行ってみたら、きれいな花が咲いていて癒されたとか、思いがけずすてきなカフェを見つけたとか、古い知り合いにばっ たり会ったとか、楽しいことが起きたりする。

あるいはいつもと違う道へ行ったことで、事故やトラブルから守られた。

そんなことがあるかもしれないね。


微差力を大切にしてごらん。

1つひとつの選択には大した意味がないように思えても、長い時間を経てみると、結果的に大差がついちゃうんです。


それと、これはおまけの話。

ひとりさんは神社やお寺なんかが大好きなので、暇さえあればお参りに出かけるんです。

観音参りだって、もう何度行ったかわからないくらいなの。

でね、いろんな人から「どこの神社がオススメですか?」「こういうときは、神社とお寺のどちらへ参拝するのがいいですか?」みたいな質問をいただくんだけど。

これも答えは1つしかなくて。 

あなたが「なんとなく行きたいなぁ」と思うところへ行きな。それだけなの。 

ひとりさんも、いつも自分の「なんとなく」の気分によって行き先が変わるし、行けばどこも最高にすばらしい。

どれか1つを挙げて、「ここがオススメですよ」っていうのはないんです。

だからあなたも、なんとなく好きな神さまがお祀りされている神社へ行くとか、なんとなく落ち着く氏神さまにお参りするとか、なんとなくパワーが感じられるようなお寺へ足を運んでみるとか、好きなようにしたらいい。

というか、そのときの自分の感覚が正解だから、それに従えば間違いなくご利益をいただけるんです。守られる。

あなたの行きたい場所にいる神さまが、あなたと深いご縁があるよ。

あなたが抱えている問題を解決するヒントをくれるのも、あなたを導いてくれるのも、あなたに縁のある神さまなんだ。


斎藤一人 舛岡はなゑ 著

『斎藤一人 なんとなく』より