2024/07/27 08:04


何か問題が起きて困ったときは、
「遠くを見るといいですよ」ということを言うんです。

それは、「あの人がこうしてくれない」とか、「あの人はいつも、どうでこうで」とか、自分が困っていることにとらわれていると、視野が狭くなって、解決できる問題も解決できなくなっちゃう。

だから、「遠くを見る」のです。

とらわれた心をふわぁっと開いて視野を広げるために。


私も、困っている人に「遠くを見るといいですよ」と言うことがあるんです。

ただし、ひとりさんの「遠くを見る」は、心の世界のいちばん遠くなんです。 

つまり、自分が亡くなり、光の国で生まれて、神さまに会うときをイメージするのです。

人は生まれてくる前に、神さまと二つの約束をしてきます。

一つは、この人生を楽しんできます。

もう一つは、人に親切にしてきます。

そして、死んで、再び光の国に戻ってきたときに、神さまに聞かれるんです。

「楽しんできましたか?人に親切にしてきましたか?」 そのとき、自分はどういう人生を神さまに報告したいのか。

神さまに「成長して帰ってきたね」とほめてもらいたいのか、どうか。 

そういうことを考えるのです。 

現実の世界で自分が今、直面している問題は一旦、横に置いて、光の国で神さまと再会したときのことを考えるのです。

すると、それまで見えていなかった問題の本質が見え、問題解決に向けて自分がやるべきことが見えてきます。

たとえ、それらが見えてこなくても、大丈夫。 

なぜなら、神さまとの約束を思い出せば、展開が変わり、現実が変わっていくからです。

これを「見えている世界は、見えていない世界と連動する」と言います。


斎藤一人 柴村恵美子 著

『人は死んでも生き続ける』より