2024/07/18 07:58

人にはそれぞれ、個性というものがあります。
で、人と違う容姿や、ちょっと風変わりな気質を持つ人は、それをネガティブに据え、孤独感を抱いてしまうことがある。
それでまず個性についてお伝えすると、個性というのは、人に好かれてはじめて個性と言えるんだよね。
人に好かれないのは個性じゃなくて、「我(が)」なの。アクと言ってもいいんだけど。
じゃあ周りから容姿を好きになってもらえない人は、その容姿も個性とは言えないんですかって、そうじゃないの。
容姿というのは、その人の内面によっていくらでも印象が変わるものなんです。
たとえば、俳優さんとかタレントさんなんかでも、失礼ながら、顔だけ見ると「ちょっと…」みたいな人がいます。
ところが、演技をさせるとピカイチとか、笑顔が抜群にいいとか、話が最高に面白いとかってなると、イマイチな見た目なんかまったく気にならなくなる。
それどころか、「あの顔立ちが、なんとも味わい深くて素敵だね〜」っていう、高評価につながったりするわけ。
これがまさに、オンリーワンの魅力なの。
代わりのいない、唯一無二の存在となって大成功するんです。
そういう個性派の芸能人が、昔の話を語ったりすると、なるほどなぁってことが多いんです。
子どもの頃、容姿のことでイジメに遭ってつらかったけど、演技の道に入って人生が変わったとかさ。
自分が自分らしく輝ける場所を見つけたことで、愛が出たんだよね。
愛の波動が、 でっかくなった。
だからもう誰にもいじめられないし、周りに愛のある人がどんどん集まってきて、チャンスもいっぱいもらえる。
自分が愛を出すと、愛が連鎖する最高の人生になるんだよ。
その反対に、どんなに整った顔立ちの人でも 、愛がなければ人生は輝きません。
自分のことも好きになれないし、人にも好いてもらえないんだ。
奇抜なファッションが好きだとか、怪奇現象の研究が趣味だとか(笑)、ちょっと風変わりな個性やなんかも、それを自分がどう思うかなの。
人と違うことに興味があるからって、あなたという人間の価値を下げることにはならないんです。
愛で磨きをかけた個性なら、それは最高の魅力になる。
それに愛のある人は神様にも応援してもらえるから、自分の個性を活かすためのアイデアなんかも次々出てきて、SNSやYouTubeですごい人気が出たりすることも あるんじゃないかな。
もちろん、楽しい仲間だってたくさんできるだろう。
で、もしそういうあなたに嫌味を言ってくる嫌なやつが出てきても、いっさい付き合わなきゃいい。
そういう人とはすぐに離れるべきだし、うんと嫌なやつだったら、うんと遠くまで離れな。
人付き合いに悩みがちな人ってね、自分で人間関係を難しくしているんです。
大人なんだから、嫌な相手とも我慢して付き合わなきゃいけない。
そんな思い違いをしていて、嫌な相手との距離の取り方を誤ることで余計にこじれる。
嫌なやつとは、距離を置かなきゃダメなんです。
それと、なんとなくウマが合わないと感じる相手からも、そっと離れた方がいい。
けっきょくのところ、ウマが合わないのは、あなたに縁のない人だからね。緑を深 めない方がいい相手っているんです。
好きな人間とはくっつき、合わない相手からは離れる。
それが、人間関係に悩まないための鉄則なんだ。
斎藤一人 著
『今はひとりでも、絶対だいじょうぶ』より