2024/06/21 07:55


最近、ひとりさんは目が覚めると、こう思うことにしているんです。

「よし、今日も一日、美化して生きよう!」  

「美化」というのは、部屋をセッセと掃除することではないんだよ。気持ちの問題なんだよね。  

『自分に起きたことを、そのままで受け止めず、ほんのちょっと良く上乗せして受け止めること』  

これが、私の言う「美化」なんです。  

たとえば、会社で仕事をしているときに、ちょっとしたことでガミガミ言う上司がいるとするよね。そうしたら、こう思うんです。  

「あの人は、私をビシビシ鍛えて、最強のサラリーマンにしてくださっているんだね。ああ、ありがたいなあ!」  

仕事が終わって、疲れて家に帰ったとき、奥さんが「待ってました」とばかりに、あなたの「キョーミの持てない話」をまくしたててくることがあるでしょう。  

「うちの猫にノミがいっぱいいる」とか「韓流アイドルがどうした」とか「ブランドの新作バッグがどうした」とか...

それでもあなたは奥さんの話を、笑顔のままでじっと聞きながら、こう思えばいいのです。  

「奥さんは、私に、どんなジャンルの話でも、じっと耳を傾ける“修行の機会”を与えてくれているんだね。これで仕事のクレームが来ても“仏の笑顔”で話を聞くことができる。ああ、ありがたいなあ!」  

とにかく、そのまま受け止めないことです。  

これが“美化”のコツなんですね。  

なぜ、私がわざわざ、こんなことをしているかというと…  

これには深い理由があるんです。  

私たちが、この世に生まれてきたのには、理由があります。  

それは、「この世で魂のステージを上げて、もっとステキになって、あの世へ帰ること」  

そういう約束を、生まれる前に、神さまとしてきているんだよね。  

あなたが「もっと、ステキになるため」には、物事をそのままで受け止めていたらダメなんです。  

そのまま受け止めていたのでは、「普通の人」  

「普通の人」のままでは、神さまとの約束は果たしたことにならないからね。  

「ステキな人」とは、「どんな状況を与えられても、なんでも“美化”することができる人」  

だから、「美化」とは、「ステキな人」になるための訓練なんですよ。  


斎藤一人 著  

『おもしろすぎる成功法則』より