普通の人は、

「過去は変えられないけど、未来は変えられる」って言うんです。  

でも私は、

「過去は変えられるけど、未来は変えられない」って言うの。  

なぜかっていうと、今日、不幸な人は明日も不幸なの。  

明後日もその次も不幸なの。だって不幸を探すから。  

それで、しあわせになるためにはどうするかっていうと

自分の過去を振り返って、

「～だから不幸だった」を

「～だからよかった」に変えるんです。  

「～があったからこそ、今のしあわせがある」って。  

私の母は仕事で忙しくて、それに兄弟も多かったからほったらかされて育ったの。  

それでうちの姉さんは、「母親にほったらかされて不幸だった」って言ってました。  

でも私は、親がかまってくれないから、うるさくなくてよかったなって思って大きくなったの。  

同じ親を持つ姉弟で、同じ出来事があっても、それぞれとらえ方が違うんだよね。  

だから過去の出来事すべてを
“～だからよかった”に変えていけばいい。  

そうすると、まるでオセロゲームのように、過去の出来事が、すべてしあわせに変わっていくんだよね。  

そして、それができれば今日がしあわせになって、明日も明後日もしあわせになるんです。


斎藤一人 著  

『変な人の書いた世の中のしくみ』より