2024/05/18 08:22



常識に従っていて苦しくなるのは、そこに愛がないからです。 

常識が悪いのではなく、愛がないのがまずいの。

たとえば同じ常識でも、
「あなたに合うように、ちょっと工夫しながら常識に従おう」というのと、「なにがなんでも常識通りに」っていうのでは大違いなんです。

愛があるかないかで、まったく違う結果になる。

ということを知らずに常識を妄信するから、おかしくなるんだよ。

常識って本当は便利なものなのに、 人生のすべてを常識でカバーしようとか、常識から外れた人を悪者扱いするとか、常識一辺倒になると途端に苦しくなるの。

いま生きることがつらい人は、まず常識を疑ってみるといい。

自分の心に耳を傾け、その声をどれだけ聞き入れているか検証してごらん。 

自分にも周りにも、愛のある選択ができているかどうか振り返ってみるの。

生きづらさを抱えているとか、人生を楽しく感じないって、必ずなにかが間違っているんです。 

愛を忘れちゃってるんだよ。

学校が嫌なら、家で勉強すればいい。

勉強が苦手な人は、別の好きなことに打ち込んであなたの能力を開花させな。

合わない会社に勤めている人は、転職するとか、起業して社長になるとか、あなたが楽しめる道を探せばいい。

みんなと違う選択をすると、まるで人生のレールから外れるように感じるかもしれません。

でもね、むしろ嫌なことを我慢し続ける方が人生をダメにするよ。

心まで病んじゃって、生きることがますますつらくなるんです。

よく「あの人は家柄がよくてずるい」とか言うんだけど、どんなにいい条件がそろっている人でも、愛がなきゃ幸せになれません。

そのいっぽうで、家柄や学力、財力みたいなものをなにひとつもっていない人でも、愛があれば人生は絶対に切り開けます。

あなたの幸せを左右するのは、出自や偏差値なんかじゃない。

どれだけ愛を出せるか。その一点に尽きます。

愛には、生まれながらの環境も才能も関係ありません。 あなたの思いひとつで、いまここから愛で生きられるでしょ?

それなのに、愛について考えもせず
 「人生は不公平だ」「自分には悪いことばかり起きる」みたいな愚痴を言ってたんじゃしょうがない。

そういう地獄言葉ばかりの人には、地獄みたいな出来事しか引き寄せられないよ。


斎藤一人 著

『常識をぶち破れ』より