2024/05/12 10:59

寝ているとき、人は夢を見ます。
楽しい夢、うれしい夢はいいですが、怖い夢やイヤな夢は見たくありませんよね。
私もあるとき、ものすごくイヤな夢を見ました。
夢の中で、私は何もしていないのに人から疑われているのです。
自分でもなぜこんな夢を見たのか気になって、そのことをひとりさんに質問してみました。
するとひとりさんは
「のぶちゃん、いい経験したね。
その夢を見たことによって、無実の罪で疑われている人の気持ちが分かっただろ? いい経験したね」と言われました。
またあるとき、夢の中で鬼みたいな大男が出刃包丁を持って、私のお腹を刺して殺す夢を見ました。
その話をするとひとりさんはニコニコして、「のぶちゃん、いい経験をしたね」と言います。
私は「ひとりさん!いい経験じゃなくて、私は殺されたんですよ!死んじゃったんですよ!」と言いましたがひとりさんは変わらずニコニコして、
「だってのぶちゃん、今、生きてるだろ。
夢の中で殺されたんで、殺された人の気持ちが分かっただろ。
鬼のような顔して向かってくる人を怖いと思っただろ。
だから起きているときには、人にあんな顔しちゃダメだよ。
いつも笑顔でいることを教えてもらったね。
だからのぶちゃん、いい経験したね」とひとりさんは教えてくれました。
そして最後に、
「現実も夢もすべて経験なんだよ。
人は生まれてきてから死ぬまで、いろんな経験をするために生まれてきているんだよ。
だからすべてがいい経験なんだよ。
その人にとって必要だから起きたんだよ。
だから、悪い夢とかはないんだよ。
どんな夢を見たときも、うなされて起きたときでも、『あぁ、いい経験したな! ついてる! ついてる! 幸せだなぁ・・・・』と言えばそれがいい経験になるんだよ」 と話してくれました。
“困ったことは起こらない”
そして“すべてが必要で必然でベスト”なのです。
宇野信行 著
『斎藤一人 大切な教え』より