もし、自分が生きてきた人生を上からみることが出来たら、スタートから今までの歩いてきた道のりがよく見渡せます。  

そのときに「あ～！ なんで、こんなところで横道にそれたんだろう！ そんなことしなかったら、もっと早くここまでたどりついたのに」とか  

「やだ～！ もう、そこで余計なことしなければ、ここまで道をまっすぐ来れたのに」と思うかもしれません。  

よく、“ひとりさんの幸せな考え方”に出会って、今がとってもハッピーになった人が、私にこう言ってくれることがあります。  

「もっと早くひとりさんの考えに出会っていたら、私はもっと早くから幸せになれてたのにって思います！」  

確かにそうかもしれません。  

でも、ひとりさんのお考えはこうなんです。  

「あのね、人生にムダなことって、なに１つないんだよ。  

すべてが絶妙で最高のタイミングで、偶然はないんだよ。  

だから、“今”があなたにとって最高のタイミングなの。  

それにね、失敗したり、横道にそれて間違ったりって、必要なことなんだよ。  

あのね、“屏風”ってあるだろう。  

屏風は横に一直線だと、そこに立っていられないんだよ。  

ジャバラになって、あっちに曲がって、こっちに曲がってって、そうなってるから、ちゃんと立っていられるんだよ。  

人もそれと同じで、あっちに曲がりこっちに曲がり、そうすることでいろんなことを学ぶことができて、それでいいの。  

『１回も曲がらないで、まっすぐここまで来ました』って、そんな人のほうがあぶなっかしいよね(笑)  

神さまは必ず、あなたに必要なことを与えてくださっているんだよ。

だから、あなたの人生は、ほんとうにうまくいっているんだよ。」  

辛いことや苦しいことがあって「もう、ここから一歩も進めない」って思ってしまう瞬間があるかもしれません。  

でも、そういった経験１つ１つが“ジャバラ”になって、あなたをより強く、よりステキにするのだと思います。  


宮本真由美 著  

斎藤一人 成功している人の「見た目」の法則 より