2024/03/19 08:30

目に見える変化はなくても、人間は「なんとなく流れが変わった」とわかったり、ムードの違いを感じ取ったりします。
波動にしたって、色もなければ形があるわけでもない。匂いもない。
それなのに、なぜか「この人と一緒にいると心地いいなぁ」「ここはなんとなく居心地が悪い」みたいなものを感じることってあるでしょ?
実は、この「なんとなく」には、とてつもない意味があるんです。
人間には、「なんとなく」という才能があるんだよ。
すごく重要なことが、なんとなくわかる神的なアンテナが備わっている。
この「なんとなく」の感覚って、私たちの魂が発しているメッセージなんです。
魂が「こっちが正しいよ」と教えてくれているサインなんだよね。
もっというと、「なんとなく」は神の知恵なの。
だって人はみな、神さまから命をいただいて生まれてきたわけだから。
誰もが神さまの分け御霊を持っているし、あなたのなかにはいつだって神さまがいる。
その神さまが私たちに伝えたいことがあるときは、「なんとなく」の感覚でお知らせしてくれるんだよね。
つまり、あなたが 「なんとなく」感じたり思ったりすることは、神さまからのメッセージであり、神の知恵。
あなたに今、必要な方法や、進路を伝える重要な道しるべなんです。
ところが多くの人は、自分の「なんとなく」をあまり信じていません。軽視しすぎている。
なんとなくひらめいても、それが大事なメッセージであると思いもせず、受け流すんだよね。
なんとなくのひらめきは信じられない、信じちゃいけないと思い込んでいるから、せっかくの信号がきても、「絶対そんなわけない」って受け取ろうとしない。無視しちゃうの。
そんな貴重な情報を見逃すなんて、いったいどれだけ損しているかわかるかい?
目に見えないものは信じられないという人がいるけど、それじゃあ聞く。
あなたは心のなかが形として見えるのかい? 人の心の声が、ハッキリ聞こえるの?
そんなわけないし、心のなかをのぞいたりできないのは当たり前でしょって思うかもしれないけど、人間はいつだって、そういう見えないものに気を配りながら生 きているんだよ。
人の心を傷つけないようにしようとか、相手が何も言わなくても、「今日はなんとなく暗い印象だなぁ、どうしたんだろう」とかって、心を読み取っているでしょ?
むしろ、目で見えるものよりも、目に見えない情報のほうが核心をついていることってあるんじゃないかな。
それなのに、波動や魂の話になると、途端に信じられなくなるっておかしいよ。
目には見えなくても、大事なことはある。
大事なことほど、形がないことが多い。
ひとりさんはそう思っているんだ。
斎藤一人 みっちゃん先生 著
『龍のように生きる』より