理想と現実の間で悩んだり、迷ったりしている人って多いよね。

「たった一度の人生だから、後悔のないように今を大切にして、自分の好きなことをしよう！」という思いに対して、

「将来のことを考えたら、今はがまんして、これからに備えた方がいいのでは？」と考えてしまうかもしれません。

「私は私。自分の気持ちに素直に生きよう！」とすると、お金のことや生活のこと、家族のことなど、現実的なことに囚われてしまう人もいるでしょう。

これは、両方とも正しいんだよね。

こんな時はまず、自分の選びたい方を選べばいいの。

今も大切だし、将来も大切。

だから、自分の思ったとおりにすればいいんです。

多くの人は「どっちが正しいのか」って悩むんだけれど、どっちも正しいの。

大切なのは、自分がどっちを選びたいかなんだよ。

正しいことがひとつだけなら、世の中はもっと簡単だよね。

この世は正しいことがいくつもあるの。

正しいことの中から、さらに自分が選ぶ道を決めていかないといけないんだよ。

人に意見を聞くと、その人にとって正しい答えを出すんです。

だから参考にはなっても、必ずしもみんなに当てはまる答えにはならないんだよね。

自分の選びたい道を選んで、失敗したりうまくいかなかったりしても、それは必ず成長につながるから意味があるんです。

特に、人間関係で起こる問題は、自分の気持ちと相手の気持ちが交差するから、すごく難しいけれど、それだけ学びも大きいの。

例えば、「本当の自分」で生きようとすると、相手と気持ちがすれ違ったり、周りから反発されたりするかもしれません。

相手の気持ちもわかるし、でも自分の気持ちも大切にしたい。

これってすごく難しいよね。

でも、それをうまく考えるのが魂の成長なの。

失敗を重ねていくうちに、だんだんうまくなってくるんだよ。

それと、「これも成長なんだ」ととらえると、その人の成長が早まるんです。

仕事がうまくいかないのも、成長に必要だから。

うまくいかない時に「失敗した」と思うのか、「これも成長なんだ」と思うかで、次の行動が変わるよね。

神様は私たちに、常に学びの機会を与えてくれているの。

失敗を与えているわけじゃないんだよ。

この世の中をずっと生成、発展するようにつくってくれているんです。

常に「未来は明るい」の。


斎藤一人 著

『人生がすべてうまくいく“魂”の成長』より