2024/03/09 08:29



よく、空気が読めるとか、読めないとかって言われるんだけど。

空気が読めないと、不用意な発言でその場を凍らせてしまったり、人の信用を失ったり、孤独を味わうことになります。

仕事で、上司や先輩から「空気を読んで対応しろ」なんて言われたことがあるかもしれないけど、そうじゃなきゃお客さんの信用を損ねちゃうからなんだよね。 

ただ、空気を読むって難しい。

どうやって読めばいいんだって話でしょ?(笑)

そんなあなたに、ひとりさん流の「空気の読み方」を伝授しますよ。

まず、空気を読むとはどういうことか。

これは、相手への気遣いができるかどうかです。

ようするに、愛がありますかって話なの。

たとえば、友だちが彼女を連れてきたとするじゃない?

そのときに、気遣いなしに「前の彼女のほうが美人だったなぁ」とか言っちゃダメ なんです(笑)

それが真実だとしても(笑)、絶対に口に出してはいけない。

そのぐらい友だち本人だってわかっているはずだし、それでもいまの彼女と付き合いたい理由があるから、わざわざみんなに紹介してるわけでしょ?

空気を読むというのは、こういうときに「いい人に出会ったね」「素敵な彼女だね」と言ってあげられることなの。

ささやかな気遣いなんだよね。

この程度の配慮もできないようじゃ、愛がない

また、しゃべっているときに、人の話はさらっと流して自分の話ばかりする人がいるんです。

周りはみんな飽き飽きしているのに、それにまったく気付かない(笑)

こういうのも、空気が読めない典型だね。

なぜそうなるかと言うと、自己重要感がすごく低い人なんだと思います。 

ということは、自分のことを大切にできていない。

いろんなところで自分に我慢を強いていて、自分否定ばかりしているのかもしれないね。

だから周りに「肯定してもらいたい」「自分の存在価値を認めて欲しい」と求めてしまい、その心情が、独りよがりに自分の話ばかりしちゃうという行動に表れるんだと思います。

最大の原因は、愛を忘れちゃってることなの。

もしこういうことに思い当たる場合は、話し方を直すとか、話の内容を工夫するのではなく、自分自身を可愛がらなきゃいけません。

好きなことをして、自由を楽しみな。

そうすれば自然に愛が出てくるし、話し上手にもなるからね。


斎藤一人 著
『斎藤一人 聞く力、話す力』より