2024/02/23 08:18



私の場合、起きたことはすべて学びととらえるので、失敗したことはありません。 

あるのは、「大成功」か「中成功」か「小成功」の3つだけ。 

起きたことはすべてその中のどれかに入っちゃう。 

つまり物事が起きた時点で「当たり」か「大当たり」しかないんです。 

そう思って生きていると、行動するのがまったくこわくなくなります。 

「はずれた」───つまり「失敗した」と思う人は、マイナス面をよく考えていなかったからなんです。 

「マイナス面はこれとこれがあるけど、自分はそれをわかった上でやっているんだ」という覚悟があれば、 

「こんなはずじゃなかった」 

という計算違いは起こりません。 

私はノーテンキに見えるかもしれませんが、ちゃんと計算はしています。だから計算違いはない。 

マイナスの計算が思いのほか小さくすめば「大成功」だし、計算通りだっら「中成功」、計算以上に大きかったら「小成功」です。 

いずれにしても最初から計算ずみであれば、「はずれた」「失敗した」はないはずなんです。 

たとえば世界一周旅行に行きたいとします。 

行くのはいいけれど、お金はかかる。貯金は減ります。 

人からは「ばかじゃないの」と非難されるかもしれないし、もしかしたら仕事がなくなるかもしれない。 

そんなことは当たり前です。 

それを覚悟の上で、自分の貯金より世界旅行をとるから、得るものがいっぱいあって「成功」になるんです。 

「こんなはずじゃなかった」 

と思うのはちゃんと計算していなかったか、計算が甘かったんです。 

マイナス面をちゃんと計算していなかっただけ。 

「世の中、計算通りにはいかない」 

なんてよく言うけど、それはあなたの計算が間違っていただけ。世の中は計算通りなんです。 

でも計算違いをしても大丈夫です。 

それに気づいて学びにすれば、計算違いだって、貴重な経験になります。 

だから何度も言うように、結局、失敗なんかないんですよ。 

行動したことはすべて学びなんだから。 

唯一「失敗」と言えることがあるとしたら、それは自分がやりたいと思ったことをやらなかったこと。 

行動しなかったことだけです。 

行動しなければ学べない。 

学ばなければ成長しない。 

成長しなければ生まれてきた意味が無い。 

生まれてきた意味がないとしたら、それは自分にとって一番の失敗なのではないでしょうか。 


斎藤一人 著 

『変な人が書いた人生の哲学』より