龍は水にまつわる生きものだけに、変幻自在なんです。

あるときは雨粒・・・、いや、水蒸気ほどの小さな粒となり、またあるときは大空を覆い尽くす雲や、大海原のごとく大きくなることもある。

無限に小さくもなるし、無限に大きくなることもできる柔軟性を持っているんだよね。

ミクロの世界から宇宙規模の大きさまで自由に形を変えられるのが龍なの。

そして、それは人間の意識も同じなんです。

私たちの意識ーーーつまり思いは、ちっぽけな世界でウジウジ悩むこともできるけど、宇宙より広い世界で自由に遊び回ることだってできる。

人は誰もが平等に、それができる能力を持っているんだよね。

なのに、広い世界へ行こうとせず、狭くて暗い場所でずっと苦しんでいる。

自分の思い１つで人生は好きなように変えられるのに、それをしないでいる人がなぜこんなにも多いのか、ひとりさんは不思議でしょうがないんです。

もっと自分の価値を認めてごらん。

自分をたくさん褒めて、楽しませて、自分のダメなところも全部ゆるして、自分を愛するの。

自在に形を変える、龍のごとく自由に生きてごらん。

その瞬間から、あなたは愛しかない世界で、別の人生を生きることになるからね。

斎藤一人 みっちゃん先生 著

『龍のように生きる』より