2024/01/20 08:16



人は、みんな、一生懸命、生きてる。  


一人さんはそういいます。  


世の中には、いろんな人がいるんだけど、 


「人は、みんな、一生懸命、生きてるんだよ」って。  


わかりますか?


運動会のかけっこで、足の遅い子は最下位になるんだけど、「がんばってない」んじゃない。  


がんばって、一生懸命走っても最下位なの。  


パチンコばっかりやってる人、そういう人はパチンコ好きで生まれちゃってるんです。  


歌が好きで生まれちゃってる人もいるの。  


その人たちも、一生懸命、生きてる。  


どんな人も、一生懸命、生きてる。  


そうやって決めておくと、不思議と、どの人間も愛らしく見えてきます。  


なにも、私は「嫌なことをするヤツがいてもガマンしろ」とか、いってるんじゃないよ。  


「みんな、一生懸命なんだ」って自分のなかで決めちゃうと、同じ人間でもちょっと違って見えてくるんだ、っていってるんです。  


ちなみに、そうやって決めてる一人さんは、いっつも、しあわせです。  


「私、しあわせじゃない」っていう人は、しあわせのレベルが高いんです。 


たとえば、奥さんが一生懸命レンジでチンしたご飯を出してるところ、旦那が 


「ちゃんと料理を作らないでナマケてる」って思った瞬間、バトルがはじまる。 


だから、自分のなかのしあわせレベルをちょっとさげればいいんです。 


「毎日、ご飯が食べられてありがたい」とかさ。 



そうやって、小さいことに感謝してると、毎日しあわせだよ。 


人って、感謝しようと思えば、いくらでも感謝できるんです。 


人が心満たされないのは、「誰かが自分のためになにかをしてくれたらいい」と思ってる。 


ただ待ってたって、なにもはじまらないよ。 


しあわせって、待ってるものじゃないの。 


しあわせというのは、自分でなる、ものなんだよ。 



斎藤一人 著  

『愛される人生』より