2023/12/30 08:00



たとえば、あなたは
「あのとき、あれをすればよかった・・・」と後悔の念にさいなまれることがありませんか?     

そうやって、やろうとしなかったことを悔やみ、さらにまた自分を責めるけれど、後悔のない人間はいません。     

本当です。     

実は、ひとりさんも、後悔していることがあります。     

ただし、ひとりさんは“後悔の深み”に足をとられることはありません。     

それには、ちゃんとした理由があります。     

人間の脳は、どんな問題にも、そのとき、そのときの“最高のこたえ”しか出せないようにできている――――

ということを、私は子どもの頃から知っていました。     

だから“後悔の深み”にはまらないのだと思います。     


“最高のこたえ”しか出さないのは、ひとりさんだからですよね―――

いいえ、本当はあなたも、そうなのです。     

納得しようが、しまいが、あなたは、そのときの“いちばんいい知恵”を出し、そして、精いっぱいのことをしました。     

あなたは一生懸命、生きていたのです。     

「でも、あのとき、もうちょっと他にやりようがあったのでは…」     

いいえ、あのときは、それが最高で、それ以上のことはできなかったのです。     

そのことを、あなたがどんなに悔やんでも、あなたにとっても、周りの人にとっても“いいこと”は一つもありません。     

それよりも、いま自分が幸せになることに意識を集中して
いまの自分が最優先でやるべきことをやることです。     

いま、あなたが最優先でやるべきことは、

「そのときは一生懸命だったけれど、それ以上のことができなかった自分」をゆるすことなのです。     

ですから、自分に言ってあげてください。     

「もっと自分を愛します」     

「そのままの自分をゆるします」     

心のなかで何を思っていてもかまいませんから、言ってください。     

ただ、ひたすら言ってください。     

そして、いまの自分が持っているもの、すべてをつかい、いま、ここで楽しく幸せに過ごすことに全力を傾けてみてください。     

あなたは、全力で、いまを楽しく幸せに生きるのです。     


舛岡はなゑ 著     

『斎藤一人 自分を愛せば奇跡が起こる』より