2023/12/08 08:17


たとえば、鉄棒の逆上がりだろうが、サーカスの常人離れした技だろうが、最初からできるわけはないんだよね。  


できるようになるまでには、何回も何回も練習して、何度も何度も挑戦して、挑戦して失敗して、挑戦して失敗する。  


「成功脳」っていうのは、それが当たり前だと思っている人なの。  


「成功」っていう字は、ちっちゃい「失敗」という字が、いくつも集まってできているんだよね。  


失敗もまた、成功に続く「階段」なんだよね。 

そうやって思っていると、失敗すら楽しくなってくるよね。  


だけど、ほとんどの人は、1歩か2歩で目的地に行けないと、ガッカリしちゃう。  


1歩か2歩で行こうっていうこと自体が、道理に合わないんだよ。  


実験だって、1回で成功するものはないんだよ。  


失敗まで計算に入れている人が、成功するんだよ。  


目的地までどういう道のりを行けばいいか、だいたいわかるのと同じように、成功までに失敗という階段がいくつあるか、だいたいわかっている人が「成功脳」になっているということなんだよ。  


これがわからない人は、たとえば30段くらいの高さを3段くらいのつもりで行こうとするけど、それはつらい以前に、不可能なんだよね。  


言い換えると、無理をしないほうがいいっていうことなの。  


「無理」っていうのは、「道理に合わないことをしている」ということで、だから、うまくいかないの。  


世の中は、「道理どおり」だよ。  


道理のとおりにすれば、絶対にうまくいくんだよ。  


たとえば、あなたは自分の望みに向けて、たったの1段で行こうとしているけれど、ほんとは100段あるよっていうことだよね。  



斎藤一人 千葉純一 著  

『大開運 人生を楽しむ仕組み』より