2023/12/04 08:03



私の場合、起きたことはすべて学びととらえるので、失敗したことはありません。  

あるのは、「大成功」か「中成功」か「小成功」の3つだけ。  

起きたことはすべてその中のどれかに入っちゃう。  

つまり物事が起きた時点で「当たり」か「大当たり」しかないんです。  

そう思って生きていると、行動するのがまったくこわくなくなります。  

「はずれた」───つまり「失敗した」と思う人は、マイナス面をよく考えていなかったからなんです。  

「マイナス面はこれとこれがあるけど、自分はそれをわかった上でやっているんだ」という覚悟があれば、  

「こんなはずじゃなかった」  

という計算違いは起こりません。  

私はノーテンキに見えるかもしれませんが、ちゃんと計算はしています。だから計算違いはない。  

マイナスの計算が思いのほか小さくすめば「大成功」だし、計算通りだっら「中成功」、計算以上に大きかったら「小成功」です。  

いずれにしても最初から計算ずみであれば、「はずれた」「失敗した」はないはずなんです。  

たとえば世界一周旅行に行きたいとします。  

行くのはいいけれど、お金はかかる。貯金は減ります。  

人からは「ばかじゃないの」と非難されるかもしれないし、もしかしたら仕事がなくなるかもしれない。  

そんなことは当たり前です。  

それを覚悟の上で、自分の貯金より世界旅行をとるから、得るものがいっぱいあって「成功」になるんです。  

「こんなはずじゃなかった」  

と思うのはちゃんと計算していなかったか、計算が甘かったんです。  

マイナス面をちゃんと計算していなかっただけ。  

「世の中、計算通りにはいかない」  

なんてよく言うけど、それはあなたの計算が間違っていただけ。世の中は計算通りなんです。  

でも計算違いをしても大丈夫です。  

それに気づいて学びにすれば、計算違いだって、貴重な経験になります。  

だから何度も言うように、結局、失敗なんかないんですよ。  

行動したことはすべて学びなんだから。  

唯一「失敗」と言えることがあるとしたら、それは自分がやりたいと思ったことをやらなかったこと。  

行動しなかったことだけです。  

行動しなければ学べない。  


学ばなければ成長しない。  

成長しなければ生まれてきた意味が無い。  

生まれてきた意味がないとしたら、それは自分にとって一番の失敗なのではないでしょうか。  


斎藤一人 著  
『変な人が書いた人生の哲学』より