「友だちがどんどん結婚してしまって、私だけ取り残されてしまっているんです」  

すると、ユーモアを交えて一人さんはこう答えました。  

「結婚はさ、できないんじゃない。本当は誰でもできるの。  

見てごらん、商店街を歩いていると、自分は絶対この人と結婚するのはムリって思う人でも結婚して子どももいるだろ？(笑)  

あなたにしたら、絶対この人とは結婚できないという人でも結婚できるんだから、結婚できないって思うことのほうがおかしいんだよ。」  

みんな大きくうなずきながら、大爆笑でした(笑)  

そして、暗かった彼女の顔がパッと花が咲いたように明るくなりました。  

「いいかい？  

結婚っていうのはね、早く結婚して後悔するか、遅く結婚して後悔するか、どっちかなんだよ。  

なぜかっていうと、結婚は修行なの。  

アカの他人と生活するという修行なんだよ。  

結婚したらしあわせになれるとか、相手がしあわせにしてくれるとか、勝手な妄想を描くから失敗するんで、そのことを踏まえての修行なんだ。  

しあわせにしてもらおうと思ってると旦那が変なことを言うとイヤになっちゃうけど、修行だと思ってると“いい修行だな” “この人以外にこんな修行させてくれる人はいない”って思えるだろ(笑)  

それからさ、結婚する相手というのは決まっているの。  

出てくると必ず結婚しちゃう。定めだから。  

そこから修行が始まるの。  

運命の人と呼んじゃダメ。  

修行の人(笑)」  


結婚は修行だと気づき、お互いが「いい修行してるよね」と言い出せたとき、初めてしあわせがやってくるのだそうです。  

あなたは取り残されているんじゃないですよ。  

だから、そんな思いつめた顔はもうやめにして、笑って、笑って！！  

早くしても遅くしても、結婚は修行。  

あなたは修行の相手を吟味しているのです！  


宮本真由美 著  
『斎藤一人 お金と強運を引き寄せる最強の口ぐせ』より