2023/10/19 08:34


自分で自分に課している縛りを

ゆるめてごらん


自分をゆるせないのは、自分を知らず知らずに縛っているから。


それとね、他人の言うことを聞きすぎる人は、そんな自分がゆるせなくなっていく。


どういうことかと言うと、大好きな親の期待を裏切ったりすると、自分をゆるせなくなったりするんだよね。


親は、子どもに少なからず期待するでしょう?


期待するほうはラクなんです。


でも、期待に応える子どものほうは大変なんだよ。


親も子どもの立場になってみるといい。


「子どもと同じ受験勉強をやれ」と言われれば、親だってイヤだよね。


逃げだしちゃうかもしれない。


親が逃げたくなるようなイヤなことを、子どもは我慢してやっているの。


そう考えたら、親は期待せずに、子どもを自由にさせてあげればいいって思えるんじゃないかな。


子どもの習い事も同じこと。


その子が好きでもないのに「ピアノを習いなさい」と言われたら、楽しくないよね。


イヤなことをやるよりさ、月謝分のお金を、親子2人で分けたほうが幸せなんだよ。


嫌いなピアノを習わなくてすんで、そのうえ、お金までもらえる()


親だって、子どもだって、そのほうが得なの。


本物の経済観念というのは、そういうことから生まれるんだよ。



自分で自分に課している縛りをゆるめてごらん。


ゆるめると、自分をゆるせるようになり、他人のこともゆるせるようになるからね。



斎藤一人 

『愛とゆるし』より