2023/10/03 08:07



人はみな、“傷”を持って生まれてきます。   

そして多くの場合、同じ傷を持っている親の元に生まれます。   

なぜかというと、それは自分の傷に気づくためなんです。   

自分が暴力をふるっちゃうような人は、暴力をふるう親の元に生まれます。   

それで、「これは自分にそういうところがあるからだ」と思えばその傷も治るんだけど 

「暴力をふるう親が悪い」って言ってると、それは治りません。   

そしてそういう人は、自分が親になったときに同じことをやるんです。   

自分の顔にシミがついてるからって、鏡を拭いてもシミは取れません。   

鏡を替えても取れないんです。   

だから、部長がイヤだからといって会社を辞めても、また次の会社で似たような人が現れるからね。   

でも鏡を見て、自分の顔の“よごれ”に気づいて取れば綺麗になるように

自分の中にある傷に気づいて治せば、起こる現象も変わってきます。   

部長の対応が変わるとか、相手が転勤していなくなるとか、自分が昇進して異動するというようなことが起こるんです。   

鏡には自分のそのままの姿が映ります。   

それと同じで、自分に起こっている出来事は、自分の傷が投影されたものなんです。   

だから起こった出来事を他人のせいにばかりしていると、いつまでたってもうまくいかないんだよね。   


斎藤一人 著   
『大丈夫だよ、すべてはうまくいっているからね』より