2023/09/15 08:13


今いる場所で、

どうやって幸せに生きるか


外国には、いろいろな宗教があるよね。   


そして、そのほとんどは「この世をどう生きて、天国に行くか地獄に行くか」という教えなんです。   


だけど、日本人の心情は違うんです。   


例えば、純ちゃんが死んだとき、家族が毎日、お墓に懐石料理を持ってきてくれるとするよね。   


でも、死んでから懐石料理を出すんだったら、生きてるうちに食わせてくれよって思うじゃない()   


日本人っていうのは、生きてるうちに幸せになりたい民族なんです。   


死んでから天国に行くんじゃなくて、ここを天国にしたい民族なの。  


それが、日本人の特徴なんです。   


じゃあ、ここを天国にするにはどうしたらいいんですかって、天国言葉を使えばいいの。   


「感謝してます。今日のご飯おいしいね」「純ちゃん、いつもありがとう」なんて楽しく会話をしてると、ここが天国に近づくんです。   


で、ここが天国になった人たちは、考え方が天国思考になる。   


そういう人たちが行ける場所が天国なんです。   


逆に、地獄言葉を使って、お互い傷つけ合うようなことを言ってたら、ここはたちまち地獄になるんです。   


一般的な外国人の考え方は、苦労してやっと天国に行けるっていう教えがベースになってるんです。   


だけど、その考え方を日本で当てはめるのは無理があるの。   


だって、苦労している人って苦労顔だし、苦労する考え方になるよね。   


そういう人が行けば、どこへ行ったって苦労が伴うんです。   


天国にならないの。   


わかるかい?   


今の日本って戦争もないし、こんなに豊かでいい国はない。   


もし、あなたがここで苦労してるんだとしたら、世界じゅうどこへ行っても苦労するよね。   


ここで不平不満ばかり言ってると、どこへ行ったって不平不満が出ると思うよ。   


隣の芝生は、いつも青いんです。   


だけど、あなたのところの芝生も隣から見ると青いんです。   


今いる場所で、どうやって幸せに生きるかって問題なんだよね。   



千葉純一    

『斎藤一人 お金に嫌われない大成功の仕組み』より