逆上がりに挑戦して

100回目に「できた！！」

それまでの間、

九九回練習しただけなんです。

たとえば、逆上がりにはじめて挑戦する人がいたとします。

逆上がりの練習をして100回目に「できた！」ということになったとします。

一回目から九九回までは「練習をしていた」んですよね。

一回目で逆上がりができちゃう、そういう人もマレにいるのかも知れないけど、たいがいの人は、何回か練習してできるようになるんですよね。

練習しながら「こうしたらうまくいかなかったから、今度はこうしてみよう」とか、「こうしたらもっといけるかもしれない」とか、ちょっとずつ学んでいって、最終的にに「できた！！」ということになる。

だから、失敗ではないんですよ。

練習して学んでいる、ただそれだけなんです。

人生も逆上がりといっしょ、失敗はありません。

私たちは、何かを学ぶために生まれてきてるんです。

人間は、出会う人、起きる出来事から何かを学んで生きています。

それも、失敗しているように見えるときこそ、何かを学んでいるんです。

『人は死んでも生き続ける』より

斎藤一人　柴村恵美子　著